友達からマウントを取られた時の考え方と対処法

「またその話?」と思うくらい、やたらとマウントを取ってくる友達っていますよね。

結婚、仕事、収入、容姿、持ち物……テーマは違っても「私はあなたより上」というニュアンスが混ざっている。

聞かされる側はモヤッとするし、なんなら心がチクッと痛むこともあります。

私自身も、学生時代からの友達に何度もやられてきました。意識的に相手にマウントを取ったこともありますし、マウントを取られた!ということでさらなるマウント返しをしたこともあります。

最初は「イラッ」としたり「負けた気がする」と落ち込んだりしましたが、最近は少し考え方を変えたら、だいぶ気持ちが楽になったんです。


① マウントは「相手の不安の裏返し」

人がマウントを取るときって、実は「自分に自信がない」サインであることが多いです。

「すごいでしょ」と言わずにいられないのは、自分を認めてほしいから。

そう思うと「はいはい、安心させてあげてるんだな」と、少し冷静になれます。

マウントを取る人は、実は心のどこかに“埋まらない穴”を抱えていることが多いです。

たとえば、学生時代に恋愛でうまくいかなかった人が、大人になって「結婚しました」と声高に言うのは、そのときの経験を“逆転”させたい気持ちの表れかもしれません。

あるいは、容姿についてアピールする人もそうです。

自分では「私は十分に魅力的」と思っていても、周囲からの評価や異性からの反応が自分の思ったほどではない――その小さな不満が積もり、誰かに「私はあなたより上」と示したくなる。

つまり、マウントは「相手に勝ちたい」行為というより、「自分を納得させたい」行為なのです。

そう考えると、相手の言葉の裏側にあるのは優越感ではなく、むしろ“安心したい気持ち”なのだとわかってきます。

つまりこの手のマウントは、相手よりも優位に立つことではなく、自分を納得させるための防衛本能みたいなものからくるものと言っても過言ではないでしょう。


② 「比べない」練習をする

マウントは、こちらが「比較ゲーム」に参加した瞬間に成立します。

「え、じゃあ私だって…!」と対抗しようとすると、同じ土俵に上がってしまうんですね。

でも、自分の人生は自分だけのもの。

土俵から降りて「ふーん、そうなんだ」で済ませる練習をしてみると、だいぶ心が軽くなります。

私も過去に女友達からくだらないマウントを取られて気にしてしまっていたことがあります。

そして、田舎ヤンキーの気質のあった私は「舐められてたまったもんじゃない」とさらなるマウント返しをしていました。

結果何が起こったか、人間関係につかれてしまったんです。

マウント合戦の土俵から降りるには、比べない練習をするしかありません。

「フーン」で受け流す、ここまで行くには修行が必要です。

誰もそんなこと気にしていないのに、この人にとってはこれが本当に大切で、この人自身のアイデンティティなんだな。

と、考えると少しラクになりますよ。


③ 具体的な対処法

1. 相手の土俵から降りる

マウントを取られたとき、反射的に「私だって…!」と対抗しそうになりますよね。

その瞬間に「これは私の人生ゲームじゃない」と意識してみてください。

例えるなら、相手が野球をしているのに、自分は無理やりバットを持たされているようなもの。

「私はテニス派なので失礼しまーす」と降りちゃえばいいんです。

相手は別のゲームを楽しんでいます。ルールも正直わからないので、そんなゲームがあるんだね~というテンションでその土俵から降りましょう。


2. 自分の“基準表”を持つ

比べる相手を「他人」から「過去の自分」に変える練習です。

「去年の私より成長したか?」

「昨日の私よりちょっと機嫌よく過ごせたか?」

こういう基準表を持っておくと、他人の成果が気にならなくなります。

というか、自分と戦えるアナタって、めちゃくちゃかっこいいです。

昨日の自分と戦って、自分のポテンシャルで出せる最高得点を目指しましょう。


3. マウントを“別ジャンルのショー”だと思う

「また始まったな〜今日も元気だな〜」くらいに観客目線で受け止める。

マウントを取るという行為は、取られた側だけでなく、見ている人も不快な気持ちにさせます。

おそらく何もしなくても他の人にも無意識にでもそういう行動をとっている人は、まわりから人がいなくなります。

今だけのマウンティングショーをむしろ楽しんじゃいましょう笑


4. 小さな「私は私」を口にする

頭の中で唱えるだけでもOK。

「私は私、あの子はあの子」

これを繰り返すと、だんだん脳みそが「本当にそうらしい」と認識してきます。自己暗示の力って案外強いです。


④ 自慢話は素直にするべし!

逆に、自分は話し相手に対してマウントを取っていないだろうか…

自分としてはそんなつもりがなくても、相手にそのような印象を与えてしまうこともあるでしょう。

私が大切だと思うのは

自慢話は素直にするべし!

ということです。

素直バージョン→私の彼ったら素敵でね、こんなに優しいのよ~

遠回しバージョン→私の彼は、私のお世話係なのよ、全然そんなこと頼んでもいないのに、勝手にお世話をしてくれるのよ~

なんとなく、遠回しに言われたほうが嫌な感じがしないだろうか。

私ってスゴイ!褒めてくれ!という意思表示は、わかりやすいほど爽やか、というか「なんかむしろ清々しくて可愛いわ」とまで思ってもらえるのである。

日本語には遠回しな物言いが多いことや、謙遜文化のある国だからこそうまれる部分もあるだろうと思います。

こんな話、自慢話に聞こえるかしら…でも誰かに聞いてもらいたいわ…なんてことはよくあることだが、遠回しな表現をすることによって相手に「もしかしてマウンティング…?」なんて印象を与えても仕方ないでしょう。

したい自慢は素直にしたほうが、相手もこちらも気持ちがいいはずです。

⑤ まとめ

友達のマウントに傷つくのは自然なこと。

別にそのマウントをくらってるわけではないのよ…

マウントを取られて一番傷つくこと、それは

友達だと思っていたのに、この人はわざわざ私に対して嫌われる言動をしてくるってコト⁉⁉

という部分だと思います。

最初は同じような場所にいたから出会った友人。

でも、付き合いが長くなればなるほどお互いの人生のステージが変わってマウントを取る余白が産まれます。

比べるのをやめて、聞き流したり、距離を取ったり、自分なりの対処法を見つけていきましょう。

そして、そのなかで本当に大切な友情が見えてくるはずです。

最終的には「この人はこの人、自分は自分」と思えることが、一番の防御になります。

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