「意味不明すぎ!」簿記を学ぶ前に、”仕訳”とは何かを理解しよう!

簿記の勉強をしようとして挫折した人は、最初の一歩目がわからないパターンが多いです。

私もはじめは、仕訳と言われても何を意味しているのかがわからず勉強がなかなか進みませんでした。

この記事ではそんな方に、簿記ってこういうものなのか!をなんとなくイメージしていただけたら嬉しいです。

そもそも「仕訳」とは、企業のお金の流れを把握するルールのようなもの

皆さんは、家計簿もしくはお小遣帳をつけたことはありますか?

たとえばお小遣やお給料などの収入、そして食費や光熱費など生活にかかる費用を把握することは家計管理に重要です。

そして企業も、同じようにお金の記録を付けています。

しかし家計簿と企業のお金の記録の決定的な違いは、そこにルールがあるかないかです。

そして、この企業がつけるお金の記録は、一定のルールに沿って記載されます。

そのルールを学ぶことが、仕訳を学ぶことです。

犬太郎
犬太郎

たしかに・・・会社がそれぞれの方法で好き勝手にお金の記録を付けたら、いろんな会社のお金の流れを把握するのが難しいね!

経理コーチ
経理コーチ

そうなんだ!

逆に言えば一度仕訳のルールさえ覚えてしまえば、どんな会社のお金の流れもわかるようになるんだ!

そっかぁ~急に「仕訳」って単語を出されたってわかんないや…

経理コーチ、ありがとう!

企業会計でのお金の概念

会社で動くお金には5つの概念(種類)が存在します。

会社のお金の概念

01

資産

02

負債

03

純資産

04

費用

05

収益

これは簿記を学んだことがなくても直感的になんとなく分けられます。

例えば、現金を持っている→これは資産ですよね。

借金をしている→負債、ですね。

このような感じで、企業のお金には種類があります。

そして、これらがどう関係しているかもとても重要です。

資産を増やすには収益を増やしたり、費用を減らす必要がある・・・ということです。

しかし、このあたりの感覚は簿記を学んだり経理をやっていくうちにだんだん身についていきます。

今は、なんとなくこんな概念があるんだ~という程度で大丈夫!!

借方と貸方

簿記には、借方と貸方というものがあります。

現段階では、右側に書くのか左側に書くのか、ということだという認識で大丈夫です。

先ほどの概念の赤色のものは、発生したら左側(借方)、減ったら右側(貸方)に記入します。

逆に青色のものは、発生したら右側(貸方)、減ったら左側(借方)に記入します。

借金をした場合、負債とお金が増えますね。

ですので、お金を左側(借方)、負債を右側(貸方)に記入します。

実際に仕訳を起こしてみよう!

それでは、実際の仕訳の起こし方を見ていきましょう。

何かしらのモノを現金100円で購入した場合

何が起こるでしょうか。

めちゃくちゃ当たり前ですが、モノが増えて、現金100円が減ります!笑

そして仕訳ではこう書きます。

モノ 100  /  現金  100

モノが100円分増えて、現金が100円減った。という意味です。

簿記では基本的に、左手で受け取って右手で渡します。

左手でモノを受け取り、右手で現金を支払うんですね。

大変ざっくりした説明ですが、仕訳というものはこのようにして起こします。

では逆に現金が入ってくるパターンはどうなるのか?

現金 100  /  売り上げ  100

こんな感じで現金が左側にきます。

現金を左手で受け取って、売り上げ(売り上げを請求する権利)を右手で差し出す、というイメージです。

仕訳をしたら最終的にはどうなるのか

なんとなく、お金の概念とか仕訳のイメージがついてきたけど、仕訳をしたら最終的にはどうなるの?

良い質問だね。

今度は頑張って作った仕訳がどうなるのか見てみよう!

仕訳はやったらやりっぱなしではありません。

最終的には集計をします。

右側に現金が何回書かれているかによってそれをすべて足していけば、一定の期間内に現金がいくら出て行ったのかわかります。

そしてこれを集計して集めてまとめたものが貸借対照表損益計算書です。

こちらも、簿記の勉強を進めれば出てきますので、今はそんな風に集計するんだ~とイメージしていただければ大丈夫!

貸借対照表とは

今、うちにどのくらい資産や負債があるのか、それを知ることができるのが貸借対照表です。

現状のお金の状況を知ることができます。

損益計算書とは

今年はどれだけ売り上げたのか、その売り上げを作るのにどれだけの費用がかかったのか、それを知ることができるのが損益計算書です。

1年間の総売上!とかを把握することができます。

会社は、貸借対照表を使って現状把握をして、損益計算書を使って節約できるところはないかなどを検討したりします。

こうして考えてみると、会社のお金の流れを記録することは結構シンプルです。

今はイメージが付きづらいかもしれませんが、学習を進めるうちにだんだん感覚がつかめてくるはずです。

まとめ

簿記とは会社のお金の記録のルール(仕訳)を学ぶ学問です。

これを学ぶことによって一通り企業の会計(経理)の仕事をすることができます。

経理を目指す方、配属されたばかりで経験がない方は簿記を学ぶことをお勧めしますが、最初はイメージが付きづらいもの。

どうして仕訳をするのか、仕訳をしたら最終的にはどうなるのか、イメージをつかんでいただけるととても嬉しいです。

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